第98号 2014年8月24日

伴走講習会終わる

 7月27日と8月3日練習会の後、9時よりバンナ公園南口管理棟付近にて伴走講習会二日目・三日目が行われました。

 二日目の講師は増川事務局長が担当。

二人一組になり一人がアイマスク着用。伴走用のロープを使ってまずは歩きの練習です。二人三脚の要領で二人の足が合うよう意識します。次は二人の足がずれてしまった時の合わせ方を学びました。伴走者の方がツーステップをして合わせていきます。うまくできたりなかなか合わなかったり難しいです。二人三脚が大分慣れてきたところで、少し長いコースを設定し曲がり角や上り坂を伴歩しました。

後半はいよいよ走っての伴走です。伴歩同様足を合わせることを意識して走ります。そして曲がるタイミングを声で知らせるために、10メートルのロープをコース上に設定。このロープを目安にして声をかけるタイミングをはかり、二人で走る練習をしました。

会員からは羽田将大朗くんが参加。一般からは4名が参加しました。

 三日目は玉盛事務局次長が講師、圷広報担当が講師補佐を務めました。

「10メートル先、左90度に曲がります!」まずはコーナーの曲がり方の復習に続き、障害物の避け方3種類を学びました。①一つ目は数センチの上り段差をタイミングをはかりながら越えていく方法。「いち、に、さん、ハイっ!」みなさん上手に越えられました。②二つ目はマラソン大会中の渋滞を想定して周りのランナーを避ける方法。「伴走通ります!」伴ネット会員が周囲のランナーに扮して邪魔をしましたが、みなさん上手に避けられました。③三つ目は前方に迫ってくる車止めなどの障害物を避ける方法。二つの障害物の間隔が比較的広く感じ安全に通過できると判断した場合は、視

覚障がい者には障害物の存在を知らせずに通過します。相手が安全な中央のコースを走れるよう考えます。障害物間の間隔が狭く走ったままの通過が難しいと判断した場合は、その旨を声で知らせ、スピードをおとし二人が一列になって通過します。この日も練習パートナーの一方がアイマスクを着用し行われました。そして三日目後半は終了試験です。階段や上り坂を含むロングコースで伴走・伴歩の総まとめをしました。無事に参加者のみなさんは合格点をとり平良支部長からは一人ずつに修了証が手渡されました。会員からは羽田将大朗くん、9時までに補講を終えた羽田絵美子さん、齋藤武彦さん、弘美さんが参加。一般からは4名が参加しました。

みなさまお疲れさまでした。

参加された方のコメントです。

☆齋藤武彦:伴ネットにいながら、今回が伴走体験初めてで、実際にやってみるととても気を遣うことが多く、奥の深さを感じました。アイマスク体験では本当に伴走者だけが頼りであることを実感でき、ああ、視覚障がい者はこんなに怖い経験をしているのかと実感できました。まだまだ経験不足ではありますが、今後も練習会に積極的に参加し、いずれは伴走ができるようにしたいと思います。ありがとうございました。 

☆齋藤弘美:今回伴走講習会に参加して感じたことは、見え方に個人差が大きいこと、その見え方を尋ねることは失礼ではないこと、その人の特性に合わせた伴走伴歩が必要なことです。初めてのアイマスク体験では最初は恐怖感を強く感じ、伴走者を信頼することで徐々に恐怖感が減っていく体験もできました。立派な賞状も頂いたので(汗)、これからは少しずつ伴走の練習もしていけたら、と思います。よろしくお願いします!

☆八濵 章:参加させていただきありがとうございました。自分は八重山に来て16年になり、ずっと観光業界で働いております。ときどき八重山に来られる障がい者の観光客がおられます。視覚障がいの方や聴覚障がいの方、また多いのは車いすの方などです。基本的にどんな障がい者の方も離島観光の受け入れはしております。人的なヘルプはもちろん行っていますが、いままで専門的な知識がなかったので、今回の講習会の案内を見て参加させていただきました。少しですが障がい者案内の知識を得られたのは、これからの障がい者の方への案内に役立てるのではと思っています。あと、ランニングの方は少しメタボ気味になったこともあり、昨年の夏から始めてます。今のところ一回で最高10キロほどしか走ってませんが、少しずつ伸ばしていくつもりです。仕事的には、今後積極的に八重山での障がい者の観光誘致を行っていき、安心して八重山の観光やスポーツができることをアピールしたいと思っています。  

☆三浦靖代:夏休みで石垣島を訪れた際、伴ネットやいまのメンバーである齋藤夫妻に誘われて、今回の伴走講習会に参加させていただきました。自分の身近にも視覚障がいを持った方がいるのですが、普段、あまりに普通に歩行されているので、講習会に参加するまでは、普通に歩くことや1cmの段差を越えることがこんなにも大変なことであったと気が付きませんでした。いかに相手に信頼してもらえるか、いかにたくさんの情報をキャッチするか、そしてその情報をいかに取捨選択して相手に伝えていくか。短い時間の中で、たくさんのことを学ばせていただきました。私自身、ランナーとして未熟なため、伴走をさせていただけるようになるには、まだまだ修行が必要ですが、いつか必要としてくださる方と一緒にさわやかな汗がかけるようになれればいいな、と思いました。

 

 

ニュースありくり

☆9月3日(水)は練習後8時(雨天7時30分)より意見交換会です。場所未定。          

新「伴ネットTシャツ」の注文もとる予定です。

 

 

本部だより(58)

やんばるふれあい駅伝

会長 大見謝辰男

17日(日)、第24回ORCA(沖縄県ランナーズクラブ連合会)やんばるふれあい駅伝が開催され、主催者発表で23チーム、220名が参加しました。伴ネット・ロープランナーズ連合は、家族やオブザーバーも含めて21名の参加でした。この駅伝は競走でなく、タイム計測はありません。

名護市21世紀の森公園野外ステージ前発着で、本部町レストランハワイ折返しの12区間、27kmです。まともにタスキリレーすると、キロ5分台で走ることになるので、伴走グループは4区間間引きしてのんびり走りました。コースは海岸沿いの道路拡張されたバイパスがメインで、歩道がとても広いところが多く、伴走ペアは大助かりです。

本部町崎本部在ロープランナーの崎浜夫婦の自宅近くを走るので、このあたりのタスキリレーは崎浜夫婦の責任区間として定着しています。また、名護市出身の女子大学生が参加し、日常エスコートも含めて伴走講習を受講しました。

駅伝の終盤は雨でしたが、伴走グループは早めにゴールしたので、雨をまぬがれました。そして終了後は会場近くの宮里公民館で懇親会。会費1000円でオリオンビールをはじめ、飲み物・食べ物も十分でした。

 

 

9月の練習会

☆毎週水曜日18時30分、真栄里公園集合

☆毎週日曜日 8:00集合

 7日 バンナ公園(南口駐車場)

14日 バンナ公園(南口駐車場)

21日 バンナ公園(南口駐車場)

28日 秋のマラニック(白保ゆりが浜)

運動公園8時集合。国道ルートを走ると距離約10キロですが15キロ程度に設定したいと思います。コースアイデア募集中!マラニック後は圷宅にて「作るのも食べるのも飲むのも片付けるのも全員参加BBQ」開催予定。